2006-01-01から1年間の記事一覧

秋の空

最近散歩がてらに撮ったものをいくつか。 いつだったか友人が「この空が成層圏を突き抜け、宇宙にまで繋がっていることを実感させてくれるような深い蒼」というような表現をしていた記憶がありますが、この時期の晴天の空はまさにそういう感じの色合いをして…

「父親たちの星条旗」: 勝者にとっての「総力戦」という悲劇

クリント・イーストウッドが日米双方の立場から描いていることで話題になっている硫黄島二部作(とここでは呼んでおきます)の第一作、「父親たちの星条旗」を観てきました。「ヒトラー 〜最後の十二日間〜」もなかなかプレッシャーのある戦争映画でしたが、本…

かもされてきました

ぶどう先生のお誘いにより、日本酒の会なるものに行ってみました。菊姫酒造という蔵元のお酒を複数種類飲み比べというマニアックな企画です。 私は体質的に醸造酒に弱く、大量に飲むと悪酔いしてしまうということもあり、お酒はもっぱら蒸留酒(グラッパ・ウ…

接客という「技術(アルテ)」:全方位対応のサービス

「全てのスタッフが何をするにも的確にきびきびと動いてくれる」と書きましたが、今回の滞在では随所で山の上のスタッフの水際だった仕事ぶりを目のあたりにし、その職業人としての意識と練度の高さに非常に感銘を受けました。「素晴らしい」と思った対応の…

かつて在りしものの面影:古き良き「昭和」の残照

昨年4月に社会塵にジョブチェンジして以来、一年半ほど慣れない新天地での研修やら仕事やらでずっと働きづめだったので、現在配属されているプロジェクトが一段落したこともあり、まとめて休暇取得。早めの夏休みと相成りました。 ……さて、この時間をどう過…

中長期のスパンと短期のスパン: 生存における優位と劣位

如星師匠が「他者からの好意をどのように獲得するか」という話題で興味深い話を書いていたので、その話への反応として中長期のスパンと短期のスパンということについてつらつら思っていることを書いてみます(この文章単体では何のことかわからないだろうと思…

[写真] 或る週末の一日

友人夫婦の結婚式という慶事にかこつけ、あちこち移動し遊びまくる。 00:40ごろ着弾(ぎりぎりまで仕事のため拘束されていた)。 03:00ころ就寝。 07:00ころ起床。軽く燃料補給し身支度。蒸し暑いが慶事なのであえてスーツにタイ着用。一応防暑衣として薄手の…

高橋葉介「夢幻紳士」 冒険活劇編1/幻想編/逢魔編 (bk1)

80年代初頭に連載されていた「夢幻紳士」をコミック文庫で復刊したのが冒険活劇編、それをもとにガラリと趣向を変えた同じ主人公の連作短編を新しく「ミステリマガジン」に連載しているのが幻想編と逢魔編、という関係のようです。 「冒険活劇編」はその名の…

よしながふみ「こどもの体温」「愛すべき娘たち」「フラワー・オブ・ライフ」(bk1)

よしながふみの(801ではない)連作作品集と学園もの(共学)。 連作短編集はどちらも家族の話ではあるのですが、前者は「男の子」の視点、後者は「女の子(もしくはかつて『女の子』であった女性たち)」の視点で描かれています。これらの作品に見られるように、…

ニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」(bk1)

相変わらずのスティーヴンスン流。現時点では著者の持ち味が一番いい形で出ている作品だと思います。ハードカバーでは数年前に出ていたのですが、文庫落ちしたので購入。 スピード感のある展開の中にこれでもかとばかりに色々と小ネタを盛り込む、一種ペダン…

いろいろありますが一応生きております。帝都の西から帝都の東の果てまでまたもや遠距離通勤の日々。