仏蘭西的物量攻勢に蹂躙されてみる

 
 フランス+物量、とくれば軍ヲタの方々が連想するのは偉大なるナポレオンの大陸軍(La Grande Armee)でしょうが、料理にもかなりのボリュームがあります。真面目なビストロに行った経験をお持ちの方なら、旨くて量もガッツリ、というお皿がどんどん出てきて欣喜雀躍したことがあるはず。さすが国土の大部分が耕作可能地帯という農業大国の料理、半端ねぇぜ……。 
 その物量攻勢に昨日、用事帰りに久々に身を委ねてみました。行ってみたのは最近評判が良い(らしい)このお店。
 
 外苑前の気軽なビストロ : Ledge Dor レジドア[食べログ]
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13044220/dtlrvwlst/1751867/
  SHIFT CITY GUIDE | TOKYO | L’EDGE D’OR
 http://www.shift.jp.org/guide/tokyo/bar-restaurant/ledge-dor.html
 

20100626 L’edge D’or(レジドア)

 
 その他の料理などの写真はこちらで。カメラはいつものGR Digital2、感度はISO400、露出は「屋内光での撮影でカメラ任せだと暗くなりがち」という傾向が最近判ってきたので、露出はマニュアルモードにし、F2.4で1/13秒〜1/20秒程度で撮っています。レフ板やフラッシュ等は無し。
  
 事前サーベイでは「量が多く味も良いが、ワイン向きの少し濃いめの味付け」「インテリアも客層も落ち着いていて、ゆっくりと過ごせる」「ただし位置がわかりにくい(大きな看板などが出ていないため)のでうっかりぽっくり見過ごす恐れもある」という評価が見られたのですが、まさにその通りの良店でした。 
 客席はカウンター8 席、テーブル22席。カウンター席はカフェ兼バーのような雰囲気になっていて、こちらは喫煙可。テーブル席は全面禁煙なのですが、カウンター席とテーブル席の間が適度に離れているので煙の心配をせずに食べられます。素晴らしい。
 「量が多いらしい」という事前の評判を聞いていたので、前菜一皿、メイン二皿、デザート一皿を頼んでシェアしたのですが、実際、最近あまり食べていなくて胃が小さくなっている当方にはちょうどいいボリュームでした。評判通りインテリアも客層も落ち着いていて、久しぶりに美味しい料理をゆっくりと食べながら命の洗濯をしてきました。
 
 ワインはグラス単位でオーダーできる上にそう高くないし、一皿の味もボリュームも結構ありますが、料理とドリンクを含めたトータルのコストパフォーマンスもかなり良いので、食いしん坊な人たち4〜6人程度で行き、それぞれ別々の料理を頼んでワイワイやるのが一番楽しいかと思われます。
 ただ、当日18時の開店直後に入ったら「既に今日は予約で満員」とのことでした。あと、18時に入って20時に締めのデザートを頼もうとしたら、「ケーキが一皿しか残っておりません」と言われてしまいビックリ。「デザートが一種類しかない」どころか、「一皿しかない」ってどういうこと……?デザートは予め作り置きしてあって、その分をランチ営業で既にかなり売り尽くしてしまったということなんでしょうか(まあ、その最後の一皿をしっかり確保して『ウマー』と言いながら堪能できたので、結果的にはラッキーだったんですが)。
 
 というわけで、休日にディナーで行くなら数日前から事前予約は必須、デザートに関しては予約時に「ところでデザートの心配はしなくていいんですか?」とお店の人に確認しておいた方がよさそうです。料理でお腹が膨れてお茶(あるいは食後酒)とデザートで一息入れたくなったところに、デザートがないので泣く泣く河岸を変える……というのはちょっと興醒めすぎるので。
 
 逆に言えば、デザートの心配さえしなくて済めば結構いいお店なんだけどなぁ。惜しい……。まあ、この残念さもある意味フランス的かもしれない。うん(←大変失礼な偏見)。