ありえない夢

 ちょっと今朝ありえない夢を見たのですが、ここからはかの有名なポルナレフAAを脳裏に浮かべながらお読みください。

 家族でちょっと鄙びた温泉地の鄙びた温泉旅館に投宿していたのですが、そこに何かわけのわからんおっさんが乱入してきて、父と姉と真剣にビジネスの話をするかと思いきゃ、その次に私に英語のソフトウェア工学の本らしきものを見せ「これは日本の標準的な若者は理解できるのか」「私の国では青年はみな陸軍に入るが、あなたの国ではどうなのか」という質問を。当初は丁寧に答えようとしたのですが、途中でおっさんのなんか強引な態度にカチンときて「えーいこんな話やめじゃあ、温泉がなんぼのもんじゃああ、俺は帰るんだああ」とキレて旅館から出奔。

 で、ここからが本題なのですが、出奔したはいいものの車は家族のものだし、免許は持っていないわで足でとぼとぼ歩くしかないわけです。そこで往来に立派な深緑色の封筒が落ちている(宛先にはとくに住所氏名もなにも書いていない)ので、何だろうと思い手にとって開けてみたらびっくり。

 「赤坂プリンスホテルのロビーにて○○日18時にお待ちしております よしながふみ

 と書いてあるじゃないですか。おお、これがかの有名なよしながふみ先生の置き手紙……!(解説:なぜかこの世界でのよしながふみ先生はランダムに置き手紙を置いて、相手をディナーに招待するかわりにその人の人生の話を聞いてネタ集めをしているという伝説がある)

 その瞬間奮い立ちましたよええ。よしなが先生のことだから旨いものを食べさせてくれて刺激的な会話を楽しめるに違いない。これはぜひ行かねば。しかしどうしよう……。連れて行かれる店によってはジーンズ(黒ジーンズ含む)にジャケットじゃちょっとカジュアルすぎるかもしれないし、かといってスーツではフォーマルすぎるかもしれないし、じゃあこの前新調したブラウンのジャケットに、ジャケットと揃いの表地を使ったチノを合わせたセミフォーマルな格好が無難か……。あとやっぱりGR Digitalは持っていくかなあ……。

 と夢ひろがりまくりんぐ状態でワクテカしながら「やっぱり温泉入って家族と車で帰ろう」と旅館に戻るあたりで目が覚め、本が山積みの枕元を目の当たりにして「ああ、やっぱり夢だったのか」「もっと先を見たかった……」と思いました。ちょっとせつないです。

 例によってオチはありません。